ラララ詩4






つばさ



細い道を歩いていた

左右が断崖の、その隙間のような道を

必死でバランスをとりながら



夢に見た場所を目指して



目指しすぎたあまり

望みすぎたあまり

進みたかったあまり

間違えた道を進み



ついに転がり落ちた

暗闇を落ちながら

やっと間違えに気づいたというしまつ



泣きながら

落ちて



固い地面に叩きつけられる

ほんの手前の一瞬




もういちばん大切なこと意外

なにもいらない

本当の夢だけを求めたいと

思った



そのとき

私の腕はつばさになった
                     




あなたを思い

身体が浮かぶ

感情のリアルへと



なんの束縛もない

自由の国へゆこう



私はそう言って

扉を開ける



今ならどんなことも

信じられる

どんなにあり得ないことでも





---------------------------------------

                         next

                         back

                         index

---------------------------------------





  next

  back

  index