ラララ詩4


 

記憶


わたしたちの記憶

どこへゆく



螺旋をなして

どこか遠く高いところへ

集まりながらゆくのだろう

ただ一点へと集まりながら



君のことを見た夢を連ねて

一本の映画にする

天国へ続く道のような








ときには

よろこびであろうと

私を縛る



蝶を追う少女

捕まえようと夢中

そのよろこびが彼女を捕らえ

駈けた草原の足元の花は

ないも同然







迷信


古い家を木々が覆い

それを没落だと嘆く人

古い迷信を信じて

犬を殺す人

古い法律でも守るように

トマトに薬をかける人



そして彼らは自分の正しさを口にする



だから私は

意地のように

夜の蜘蛛を殺さない




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