ラララ詩4


                





(一)


ここへおいでと

横を示した



まるで私は

あなたの愛する猫のように

幸せな気分だった



(二)


雨が降り出して

私は泣きたくなって

誰かにサヨナラを告げる



もう何もいらなくなって

何もかもがどうでもよくなって



ただひたすら

あつい思いを右耳で聞いているような

ぼんやりした「生」が

欲しくなる



ああ、何を求めているか

何のためにこうしているか

もうとっくに気づいているというのに



(三)


聞き出したいんじゃない

私は

共感し合いたいんだ



知りたくて知りたくて

ふかいところを

伝えたくてどうしようもなくて

私の心のふかいところを



(四)


寒い朝

あなたと抱き合う夢をみる



何もかもが掻き消えて

思いだけが宇宙の果てまで広がって

叫びだしたくなる



ワタシヲ アイシテ



あなたの深い世界の中

私は自由になれるだろうか

あなたは自由に

なれるだろうか








愛し合う愛し合う愛し合う
私はおろかだそれを望んでいる
かなうはずはないそれでも切望する
あなたの手が私のすべてに触れることを

気まぐれな夜でもかまわない
記憶喪失の数時間でもかまわない
あなたの命令が私を自在に操り
私は夜に溶けこんであなたを知る
完全に透明で
同時に泥のような
永遠の数時間を私にください

さて、質問です。

ずっと続いてゆく友情と
さよならを招く数時間の愛撫と
どちらを選びますか?

あなたは去るだろう
私を愛せば去るだろう

あなたは言った
あれは特別な時間だったと
特別な時間を日常にすることはできないと
そう言ったのだ

あなたは信じていない
自分がどんなに素晴らしい者なのかを
自分がどんなに大きな人物かを
あなたの日常とは?

私はあなたに従う
あなたを完全に肯定する
あなたを完全に信頼する
私の言葉などただの言葉で
あなたのココロのかけらほども
かがやきはない

あなたのその手がこの背中に触れて
私は従順な天使になるだろう
あなたに触れたい
どこまでも触れて表皮が溶けるほど

染みこむ染みこむ染みこむ
この肌にその汗と温度が
泥のような温もりをください
記憶のすべてが掻き消えるように

あなただけが欲しいのはなぜ?
誰よりも透明なあなたに、唯一
泥を求めるのはなぜ?



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